すいか

昨年の誕プレ

昨晩の飲酒の結果、早朝から胃のムカツキと戦うはめに。果たして何回トイレに行ったことでしょう。でも、慣れていますから「こんなもん」だと自分では結構分かっています。幼少のころから乗り物酔いを度々繰り返してきたということもあって、「吐く」という行為に対して私はなんらの躊躇もないです。
でも、オット(いつの間にかに帰宅していた)が普通に会社に出た後、只ならぬ寒気とわずかな関節の痛みが。ずばりカゼの初期症状。昨晩、雪の降る中ほぼ傘をささずに歩いて帰って、そのまま寝てしまったからなのでしょうか。二日酔いとのダブルパンチの中、大事をとって、お仕事をお休みすることにしました。体調が悪い時に無理して仕事に出ても、なんも良いことはありませんから。


薬を飲んで、14時過ぎまでずっと寝てました。時々雪かきの音が聞こえるくらいで、静かな平日。ふと、03年夏のTVドラマ「すいか」を思い出しました。「そういえば、基子さんが初めて会社をずる休みして、やることがなくって暇をもてあます場面があったなー」と。
「すいか」はテレビドラマをろくに見ない私たち夫婦が珍しくはまったドラマでした。きっかけは、知人からの手紙で、市川実日子さん演じる下宿の大家さんが、私にそっくりだと指摘されたこと。気になったので夫婦で放送を見てみると、オット大爆笑。どうやら姿形というよりも、むしろそのすっとんきょうなキャラクターと言動が似ているらしい(私としては、納得しきれないものはあるのですが・・・)。ま、そんなこんなで、毎週観るようになったのです。
恋愛をメインテーマとしていないからなのでしょうか、それとも女性だらけのキャスティングでイケメン俳優が出ていなかったからなのでしょうか、視聴率的にはイマイチだったようです。でも、ほのぼの感があって、かつ丁寧に作りこまれていて、私はこのドラマ、大好きです。後からじわじわと評価が高まっているらしく、有名な脚本賞なども受賞しているらしいですね。オットにねだってDVDボックスも入手してしまいました。気になる方は、公式HPがまだ残っているので、是非どうぞ。
下宿屋で暮らす4人の中で、特に浅丘ルリ子演じる「教授」がすごく素敵です。これだけ魅力あるキャラクターを作り出せるのはすごいと思う。お茶目で、格好よくって、台詞のひとつひとつが光まくっています。さすが大女優。
全10話の中では、私は3話目が一番好き。「自分のカラを破るもの」を買い求めるためにこつこつ貯めこんだ100円玉を手に街に繰り出したけれど、結局、自分が求めていたものは周囲の人からの心のこもった「ありがとう」だった、っていう内容なのですが、他にも楽しい・切ないサブストーリーが数々組み込まれていて、見ごたえありです。
易々と視聴率をかせごうとすると、どうしても安易な方向に流れてしまいますが、その中で脚本の段階から気骨のある人たちが頑張って作ったんだな、という感じがして、お見事だったと思います。PS2のゲーム「ICO」(これも大好き)にも通じるものがあるかなぁ。・・・は、いけない。「すいか」のことになると、どんどん饒舌になってしまいます。
腑に落ちないことがあるとすれば、ただ1点。大塚愛のデビュー曲ともなった主題歌「桃ノ花ビラ」なのですが、曲自体は好きだし、ドラマの雰囲気とも合っているとは思います。だけど、歌詞は思いっきり春なんですよねー。こんなに夏っぽさを意識したドラマなのに、何故なんだろ?