きのう何食べた?

読んだことのない作家さんの作品を買うのは結構勇気がいるものですが(特にコミックはビニールで閉じられていて事前に内容が確認できないし)、しばらく前から気になっていたコレ、ダ・ヴィンチで紹介されていたこともあり、ついに購入してしまいました。

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

きのう何食べた?(2) (モーニング KC)

私みたいな「食いしん坊人間」にはたまらない、家庭料理を軸に展開する一話完結型のストーリーマンガなのです。でも決して押し付けがましい「美食マンガ」ではなく、あくまでも自然体で、非常に良い塩梅でまとめられていて好感がもてます。特に日常的に料理を作っている人間にとっては。スーパーで安くて品質が良くて季節感のある食材を吟味し、献立内容・手順を頭の中で思い描きつつ(このあたりのモノローグが特にリアル!)、調理をする過程が丁寧に描かれているのです。私の目指す「お料理上手」の姿がここに! 参考になるわ〜。
クールな主人公シローさんが、ともすると面倒くさく感じがちな毎日の調理を、実は本当に楽しんでやっているのが良いのです。「安く・手際良く・バランス良く」の3つを満たして、見事な一汁三菜の献立をパパッと作れたときの密かな満足感って、作った本人にしか分からないだろうなぁ。食材をダメにしてしまったときのショックとか、もう分かるっす。あと、美味しそうに食べてくれる人がいるというのも大きいはず。毎晩この調子で、朝食とか昼食はどうしてるんだろう・・・。
料理に興味がない方にとっては「何のこっちゃ」というレビューでしたが、私の心には響きました。久々の「当たり」。しかも、まだ2冊しか出てないので、大人買いをしても被害(?)が少なくすみました。料理好きな方にとっては、ヘタなレシピ本より参考になるかと。