入院二日目

搾乳風景

夜中、昨日処方された子宮収縮剤の効果か、生理痛のようなシクシクとした痛みが続いて、やはりなかなか寝付けず。これは妊娠で大きく膨れ上がった状態の子宮が元の大きさに戻ろうとしているためで、助産師さんによると「痛みがないようだと、むしろ心配です」とのことなので、仕方なし。あの陣痛の痛みに比べれば・・・、と思ってやり過ごす。
朝ごはんに紅茶が出る。バナナも。さらに助産師さんが、母乳が出るように背中のマッサージをしてくれる。「効くのよ〜、コレ」とのこと。そのおかげなのかどうなのか、その後はじめての搾乳をしてみたのだけれど、幸いなことに良く出るタイプらしく、産後二日目なのに順調に絞れる。手絞りでも良いらしいのだけれど、昨日オットが買ってきてくれた搾乳機を使うと、かなり効率よく取れることが判明。向き不向きがあると思うけれど、本当にコレはおすすめです↓

ピジョン ベビーリズム さく乳器 手動タイプ PPSU

ピジョン ベビーリズム さく乳器 手動タイプ PPSU

助産師さんからも「初乳でこれだけ絞れれば十分」とお墨付きをいただき、ホッと一安心。とにかくヒマな自分にやるべき事があるのが嬉しい。「搾乳ハイ」という言葉が脳裏に浮かぶほど、元気が出てきて、職人のような気持で、母乳製造機となり、ひたすら生産に励むことを決意。
その後、オットの持ってきた「本日のムスメ写真」は、偶然にも乳首をくわえてミルクを飲む練習をしている様子だった。NICUからGCUへ移り、目がパッチリと開いていた。元気な様子だけれど、まだ保育器の中に入っていて、点滴やら鼻チューブやら心拍計やら色々身体にくっついていて、痛々しい姿に胸が痛む。私はこんなに入院生活をのんびりと満喫しているのに良いのだろうか、と思ってみたり。まあ、ここで焦っても仕方がないので、まずはしっかりご飯を食べつつ、母乳を搾って届けるしかないのです。病院で出される産褥食は野菜を多用しつつ栄養たっぷりで、しかも美味しい。今後のためにも参考にさせていただきたいと思い、毎食毎食、携帯のカメラで撮影。しかも今日は「おやつ」にケーキが!!

母乳の搾乳は、慣れるまではかなり手間がかかる。「念入りに手洗い→搾乳器組立→搾乳→ミルクパックへ封詰め&冷凍→搾乳器解体→洗浄→消毒」という一連の流れを毎回繰り返す。ただでさえ不器用な私は、当初1時間近くかかってしまう始末。さらに小まめに搾乳することが、母乳が良く出る秘訣だそうで、新生児の授乳リズムに合わせて、3時間ごどに搾乳をするのがベスト、らしい。でも「母子同室」で付きっきりでお世話をされている他のお母さんたちに比べると、コレくらいの手間はどうということもないのです。
しかし、少し放っておくだけで、母の乳というものはあんなにしこりができて重くなるのか。自分の身体の恐ろしいほどの変化のスピードにとまどうばかりです。出せば出すほど補充される仕組みらしいけれど、それって、単なる無限ループなのでは・・・。すでに収拾がつかなくなっていて、痛みもでてきた。一体、どうなるのか、私。