香港ウロウロ(その2)

マカオへ

8時30分にホテルを出発。香港はあいにくの雨模様。本日はマカオへ行く予定。
通勤ラッシュの地下鉄を乗り継いで、香港島にある上環まで。駅舎から表示に従い、そのまま上に上がると、マカオ行きのフェリーターミナルに直結。通勤前に腹ごしらえをする香港人にならい、食堂でセットメニューを頼もうかと思ったけれど、あいにく朝からたっぷり食べられるほどお腹が空いていない。そこで朝ごはん代わりに、軽くスターバックスへ。とにかく香港はスターバックスだらけです。「どこにでもある」といってしまってもよいくらい。ひとつの建物に3,4店入っているところもあったりして。
マカオへの出発に際して、一応出入国手続が必要でした。カウンターでフェリーのチケットを購入後、ゲートを通り、Visitorの列に並び、スタンプを押してもらう。香港に入国した時の入国カードは回収され、代わりに船内でマカオへの入国カードを記入することになります。購入したチケットに座席番号のシールを貼ってもらい(ものすごい早業でビックリ)、指定された座席へ座る。

実は停船中は、かなりの揺れなのですが、なかなか時間を過ぎても出発しない。どうしてなのかと思っていたら、中国人(大陸系?)の団体客を待っていたようで、彼らを無事に収容すると、船内はほぼ満員となり、いかにも雑多でガヤガヤとしたアジア的な雰囲気の中、船は出発。幸いなことに動き出してしまえば、揺れはそれほど気にならない。
マカオ到着後、ゲートを出てすぐの観光案内所で地図をもらう。やや「グルメマップ」もありますね。日本語の表記がなんだか物凄いことになっていますが、とりあえずこれもゲット。駅前には特に見るべきものはないので、タクシーでとりあえずリスボアホテルへ向かうことに。料金はなんと18パタカ(約270円、香港ドルをそのまま使える)。噂どおり、タクシーは安いようです。
リスボアホテルでトイレを借りたのですが、同じくマカオにオープンしたばかりの巨大リゾート&レジャーホテル(ベネチアンホテル)に対抗するためか、隣に新館のグランドリスボアを建設中のようでした。

旧館(?)はこれ↓

ご覧の通りの派手さで、館内もトイレやエレベーターに至るまで、全てキラキラ・ピカピカしていて、目白の雅叙園のよう(いやもっと派手です)。昼でこれですから、夜にはどうなってしまうのやら。こんなモニュメントというか個性的なビルも建設中です。

高台から見ると、なんとこんな感じ。いや、すごいわコレ。

さらにマカオ歴史博物館、天主堂跡と隣接してめぐりやすいポイントを徒歩で巡る。正面の壁しか残っていない天主堂はやはり薄かった。

昼食は、せっかくなのでガイドブックに出ていたポルトガル料理店へ行くことに。大通りを少し入ったところになるので、落ち着いた雰囲気でホッと一息。料理とお酒をゆっくりと味わう。いやー、ポルトガルワイン、美味いっす(涙)。しかしここでも、「2人で2皿」が限度であることを知る。しかもそのうち1皿は前菜だし。海外に出ると、いつも日本人の食の細さが悲しくなります。もりもりと昼から肉の塊を食べている西洋人の横で、酒量だけは1人前な我々。

ホロ酔い気分でリスボアホテルに戻り、フェリー乗り場までの無料シャトルバスに便乗。ありがとうリスボア。カジノには行かなかったし、絶対に宿泊することはないだろうけれど、助かったよ。帰りのフェリーは歩き回ったので、さすがに眠くなる。普段は乗り物で眠れることがほとんどないというのに・・・。やはり酔っ払っていたのか。
夕方前に香港に再入国。昨日記入した入国カードをもう一度出すことになります。パスポートのスタンプが一気に増えました(オット嬉しそう)。香港への入国は、これまで私が体験したパスポートチェックの中で、最高レベルのいい加減さ。なんていうか、とにかく面倒くさかったのか、お腹でも下していたのか、昨日嫌なことがあったのか。まあ「形だけ」ということなのでしょう。
幸いなことに雨はすっかり止んでいて、意気揚々と香港の町へ繰り出す。昨晩は洋風のお店でディナーをとってしまったので「今日は広東料理を食べに行こう!」と固く決意。またまたガイドブックにお世話になり、ホテルから近くて、わりと雰囲気も良さげなお店をセレクト。しかしすぐに行くのではつまらない(実際にお腹も空いていない)。そこで香港に着いたら是非やりたいことの一つに「シンフォニーオブライツを観る」があったので、オットにお願いをして、スターアベニューまで移動、そして待機。これは毎晩20時から13分くらいおこなわれる香港の名物イベントで、立ち並ぶ高層ビルが音楽に合わせてピカピカと光るのです。これが、思っていた以上にイイ・・・!湾を渡る船もライトアップされ、水面に灯りが映え、息を飲むような美しさでございました。しかし夜景を撮影するのは難しい・・・。


観光客へのサービスとしては、本当に素晴らしいアイデアだなあ、と単純に感動。エレクトリカルパレードで感動出来る方なんかには絶対におすすめです。本当にいいですよ、これ。
そしてすっかり満足してから、広東料理のお店へ。言葉が通じなくても、なんとか力技で注文をする。しかしやはり2人でスープ×2と、他2品が限度。もっと人数がいれば冒険できたのになぁ。途中で隣のテーブルがすぐ傍で油をかけて調理するメニューを注文したらしく、非常においしそうな匂いが周囲に漂い、「うおー、あれにするんだったぜー!」と悔しがる。ま、とにかく今宵もビールが美味しかったわん。