上諏訪紀行②

間欠泉!

布団があまりにも気持ちよくて、深く、深ーく眠りに落ちていたようで「布団に入ってから10数秒で寝ていたよ」と言われる。のび太くんですか、わたしゃ。
「深夜から早朝にかけて台風が接近しますのでご注意!」と昨晩の天気予報で散々言っていたのに、窓の外はめちゃくちゃいい天気。どうやら、寝ている間に進路がかなり東に逸れてしまったらしいです。予報通りだったら三重から上陸して列島縦断だったはずなのですが、運が良かった。これで帰りの電車まで観光ができる。
チェックアウトをして、諏訪湖沿いにてくてくと歩き、まずは北澤美術館へ。ガレのランプやら花器やらがたくさんあり、とにかくアール・ヌーヴォーな美術館でした。ゆったりと鑑賞。湖が見渡せる喫茶室で一息。
次に徒歩3分ほどの距離にある間欠泉センターへ。11時30分に間欠泉が噴き出すというので、ソフトクリーム(巨峰+牛乳のミックス)をペロペロとやりながら待つ。噴き出す時間は事前に分っているのだけれど「自然現象なので、まれに噴出しないこともあります」との注意書きがあります。ドキドキ。「そろそろ時間です」のアナウンスが流れた後、ゾワゾワゾワ、ゴゴゴゴ・・・という音が聞こえ、かすかな硫黄臭が漂い、噴出口から蒸気が確認できたと思ったら、突然小刻みに間欠泉が噴き出しました。回数にして5回ほど。「さすが日本一の高さ」という迫力満点の光景でした。いやー、面白かったです。風向きが悪かったらしく、水、ちょっとかかっちゃったけどね。でも熱いかと思ったら「上ってくるあいだに冷めちゃうんだよ」とのことで、冷たくて意外と気持ちよかったのです。
さらに、片倉館という「千人風呂」で有名な施設にも足をのばす。昭和初めに、諏訪地方のお金持ちが建設をしたというこの建物、古い中にもモダンな香りが漂い、とても味わいがあります。とても温泉風呂があるとは思えない、この外観↓

細かい彫刻が随所に見られ、ステンドグラスがワンポイントとなっている浴場は確かに広々としています。大理石造りの浴槽は深く、下に玉砂利が敷き詰められており、立って歩き回ると、足の裏に心地よい刺激が。はー、極楽、極楽。ちなみに入浴料は、大人500円。
昼食は、昨日と同じく蕎麦。上諏訪駅徒歩3分の距離にある「手打ちそば更科」へ。田舎そば・せいろそば・さらしなそばが同時に味わえる「三色そば」がお勧め!

美味しかったわー。昨日心残りだった「諏訪浪漫」という地ビールも抜かりなくいただき、大満足でありました。よし、地ビールはオット用お土産に決定だ!
その後、お土産を買ったり、上諏訪駅ホームにある足湯に漬かったりして、あっという間に電車の時間となりました。台風がそれたおかげで、なかなか充実の旅でした。
持ってきてしまった長傘が、じゃまっけで仕方なかったのが唯一の難点かな。不思議なことに傘を持っているときほど、雨が降らないのですよね・・・。