かもめ食堂②

かもめパンフ

今日も春休み。かなり前から「映画を観に行こう!」と固く決意しておりました。そうです、以前ここでチラッと書いた「かもめ食堂」でございます。現在、都内ではシネスイッチ銀座でしか上映していないのですが、4月からは新宿とか池袋とか、上映館が増えるらしい。でも、新年度が始まると、ゆったり映画を観られる余裕が無くなる恐れがあるので、あえて銀座まで行くことに。
12時30分からの回で観ました。「結構混んでいる」という話だったので、50分くらい早く到着。映画館側も上映回数を増やしたりして、特別対応をしているようでした。どうやら儲かっているらしい。そういえば、「『かもめ食堂』のおかげで、ヴェンダースの作品上映期間が縮小された」と職場のMさんが愚痴をこぼしていたっけ・・・。
1人で映画を観るのは、去年の夏以来だから2回目となります。マイペースな性質なので、わりと性に合っているのではないかと。パンフレットを買おうかどうしようか最初は迷っていたのだけれど、めちゃくちゃ可愛らしいデザインだったので(写真参照)、思わず衝動買い。カバーがトランク形になっているのです。タグ付なのが、芸が細かくてなお良し。
映画の感想。小林聡美さんは、やはりブラウスがとても良く似合う。凛としていて惚れ惚れとしてしまいます。群さんの原作には、3人の日本人女性がどういう経緯でフィンランドに来ることになったのか、割と丁寧に書かれていたのですが、映画ではいきなりフィンランドに来ているので、そこが若干気になったかな(たまにチラッと会話で出てきたりしますが)。ただ、映画オリジナルのエピソードもあるので、両方チェックしておくと、それぞれ楽しめそうです。
監督がフィンランドという国を、すごく暖かい視点で映し出していて、観ている方も心地よくなってきます。特にメインとなる食堂のシーンで、柔らかな自然光がうまく使われていました。あと、とにかくご飯が美味しそうです!調理の過程から、出来上がり、実際に食べられるシーンまで、丹念に演出されていて、食堂のお話だけに、並々ならぬこだわりが感じられます。空腹時に観るとお腹がすくので、ご注意を。
食いしん坊な人間なので、映画でも小説でもドラマでも、とにかく食事が美味しそうな作品に弱いのです・・・。