ウォレスとグルミット

職場のYさんに借りていたニック・パーク監督の「ウォレスとグルミット」シリーズを観ました。1作目と3作目を続けざまに。

ウォレスとグルミット?チーズ・ホリデイ?【字幕版】 [VHS]

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1作目はVHSだったのですが、ビデオデッキに入れて、再生してみても、何かの接続が間違っているようで、映らない。うぎゃー! しかしオットによると「DVDデッキの電源も入れて、L3端子に合わせれば、ビデオデッキの映像が画面に出るよ。っていうか、前にも説明したけど」とそっけないお答え。「ビデオもまともに再生できない人間」の烙印を押された気分となる。わたしゃ、実家の母かい。血は争えないってことかい。
気を取り直して、観てみよう。1作目はニック・パークの「卒業制作(6年もかけて作った)」らしいです。確かに、この前観た「チキンラン」と比べると、手作り感たっぷりだし、人形の動作もどことなくぎこちないのですが、とぼけた感のあるキャラクターが、ほのぼのとしていていい味出してます。むしろこっちの方が好き。時代設定や、いろいろな小物類がどことなく往年の名作「名探偵ホームズ(アニメのね)」に通ずるところがありますね。あれ、大好きだったなぁ・・・。
ウォレスとグルミット ウォレスとグルミット、危機一髪! [DVD]

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3作目は、1作目と違って40人くらいのチームで「お金も時間もかけて作ってます」感たっぷりの出来ばえ。おまけについていたメイキング映像で、ニック・パークが「全体の指示を出す立場になってしまって、ボクが一番好きなキャラクターを動かす作業をほとんど出来なくなってしまったのがつらいよ」とこぼしていたのが印象的。「皆がいない早朝に、ひとりでキャラクターを動かしながら撮影できる2時間が一番しあわせ」とも。こういう「超純粋」な人じゃなきゃあ、こんな作品は作れないですよね・・・。
あと、どの作品にも通じることだと思うけれど、キャラクターを生き生きと見せるための一番の要素は、実は「効果音」ではないかと。ぴったりの音をあてることによって、無機物を有機物へと変化させ、作品全体の魅力が増している。すごーく重要だと思う。