ロールケーキおじさん

ロールケーキ!

私が担当させていただいている学科には、わりとご高齢の院生さんが多いのです。たとえば先日、みごと博士論文をご提出なさったTさんは、なんと70歳以上。皆さんお仕事を退いた後に、しっかりと勉学の道を歩んでいらっしゃるのです。修論を出した後にブラブラ働いている私からすると、身につまされるものがあります。
さて、そんなおじ様たちの中でも、異彩を放つ方がおひとり。Kさんというその方は、なぜかいろいろと事務室に差し入れをしてくださるのです。それも決まって「ロールケーキ」。スーパーなどで売られているビニール包装のヤツを3本くらい持ってきてくださるのです。ご本人は知らないでしょうが、事務室でのあだ名は、「ロールケーキおじさん」。
今日もフラッっとKさんがカウンターに現れ、「これ、あげるよ」といつものようにロールケーキを置いていきました。それほど日持ちがするわけではないので、早速ミニキッチンで切っていると、それを見た他のスタッフからは「またロールケーキの人が来たんだね!」とのツッコミが。「ハムの人」のようなものか。
自慢じゃないですが、おかげさまで、ロールケーキの切り方には自信があります。2本のロールケーキ(バニラ味とココア味)をそれぞれ16等分にして、順番に組み合わせてみる。イメージ的にはお正月の紅白かまぼこだったのですが・・・うーむ、失敗だったか。