北斎展

HOKUSAI

朝早くから、すでに今月3度目のジムへ。前回インストラクターに薦められた「太極拳」のスタジオプログラムに出てみました。「サークルのような感じで、わりとマニアックな方が集っています」とのことでしたが、本当でした。「初心者からどうぞ!」のプログラムのはずなのに、10人ほどの受講者の中で初めてなのは私だけ。一瞬「しまった!」と思ったものの、途中の入退室はダメなので、ここは腹をくくるしかない。
しかし、どうみても他の方は何年もやっていらっしゃる感じです。動きに「キレ」があります。そんなわけで、先生は親切にも私だけマンツーマンの「レベル別指導」をしてくださり、途中からは、先生のお墨付きを頂いている受講生の方に一通りの流れを教わりました。
呼吸の仕方、力の抜き方、やっぱり難しいです。足腰がかなり鍛えられそう・・・。意外だったのは、太極拳って終始ゆったりしたものだと思っていたのだけれど、武道の「型」のようにキビキビとしていて、途中とび蹴りが入っているなど、かなり戦闘的な印象だったこと。なかなか格好いい!めちゃくちゃ親切にしていただいたこともあり、すっかり「来週以降も来てみようかな」という気に。単純人間。
昼頃にジムを切り上げて、オットと上野へ。話題の「北斎展」を見に行ったのです。予想以上の人ごみに一瞬ゲンナリとしたものの、人と人のわずかな隙間を見つけて、覗き込むように観察。北斎という人がすごく長生きをしたということ、そしてずっと絵を描き続けている中で、どんどん作風を変化させていったということに、まずは驚きでした。風景版画はむしろ少ないと言っても良いのでは。
「冨嶽三十六景」など有名な作品の実物を見ることができるのも良かったけれど、「百物語」に題材をとった怖〜い幽霊の作品、百人一首をテーマとした作品、あと様々な動物の特徴を鋭く捉えた作品などに、特に興味をひかれました。北斎って、天才肌な芸術家というよりは、好奇心と努力でもって、常に自分を高めようとした人なのではないかな、と想像。
あと、日本だけでなく、メトロポリタン美術館大英博物館などなど、世界各国の美術館から作品が集められていて、海外での評価の高さを伺いしることができました。会場にも外国人の方がたくさん!
「スポーツの秋」「芸術の秋」な一日。