おさんぽ観劇

お友達が出演する劇を観にいきました。といっても、いわゆる「小屋」でやる舞台劇ではなくて、出演者と観客が共に移動しながら、普通に「街中」でやってしまう、かな〜り変わった形式のストリートライブ演劇でした(「ポタライブ」と言うそうです)。でも、すっごく楽しかったです。
あらかじめ申し込んでおいた参加者(10名ちょっと)は、19時に吉祥寺駅で「待ち合わせ」します。そこで点呼を受け、そしてゾロゾロと案内人(作・演出)の後をついて行って、途中、吉祥寺の街中で様々なパフォーマンスに出会ったりするわけです。基本ベースはちょっと視点が独特な街案内なのですが、そこに個性的なスパイスが振りかけられて、何ともいえない不思議な体験ができるのです。
私たちにとって吉祥寺は、歩きなれた「庭」のような場所であるわけですが、こういう風に案内人の方による別のフィルターを通して眺め、歩いてみると、まるっきり新鮮な印象を受けるということに、びっくり。喧騒・人ごみの中、意外な所に結界がはられたかのごとくぽっかりと空いた空間があったりして、まだまだ吉祥寺は奥が深いと感じさせられました。「街」をそのまま舞台装置に使うなんて、すごいアイデアです!でもこの感覚は、やっぱり参加してみないと分からないかな。うまく書き表せないです。

終了後、出演者の皆さんと、マンションの一室を改装したカフェで一杯やりました。ここも不思議な空間。ベランダの外には、吉祥寺のネオン街が広がる。
異なる「まなざし」を得た、刺激的な一日でした。