スペシャルな院生さん

職場の担当学科を母体とする学会が存在するのですが、年に1回きりの大会が来月に予定されています。小さな団体ではありますが、運営には、いろいろと面倒な事務作業があったりして、結構厄介です。昔は、学科の担当者(つまり私)がこれをこなしていたらしいのですが、現在は「学会事務局」という名の下、院生の方たちによって日々支えられています。
前夜我々夫婦と酒を酌み交わす羽目になったMさん、そして生真面目な青年Yくんがこの事務局の担当者。お2人は、本当に仕事がすばらしく良くできるのです。会計管理、紀要編集、HP作成、文書作成、会員データ管理などなど、あらゆる業務をさらさらと、いとも容易くやりとげてしまう事務能力の高さ。私は院生時代、Excel、Word、Accessがあんなに使いこなせたでしょうか?いや全く(断言)。
今日は、大会のご案内を会員の方たちや関係各方面に郵送する作業がありました。実は同年齢の私たち3人。もう一人同じ歳の院生アルバイトKくんも加わり、バカ話をしながらも、順調に作業が進みました。この気心知れた和やかな雰囲気が、私はたまらなく好きなのですが、実はそれもあと数ヶ月。MさんもYくんも、この夏からドイツへ留学してしまうのです。お2人が研究者として大成するために避けては通れない道であるし、それを目指して頑張ってきた姿をずっと見ていたので、喜ばしいことではあります。が、仕事云々抜きにして、今までずっと一緒だったので、「やっぱり寂しいなぁ」、とどうしても思ってしまう私。秋からのことを思うと、ちょっと憂鬱になってしまうのです。