ライブ・初体験

赤レンガ倉庫

横浜に某ミュージシャン(元ビジュアル系バンド)のライブを観に行ってきました。ファンクラブ会員とその同伴者のみを対象とした、わりとコアなライブだったのですが、予想通りのすごい熱気でした。
私は昔からミーハー的思考が希薄な人間で、これまでアイドル・俳優・歌手に入れ込んだ経験がないのです。「芸能人で好きなタイプは」という質問にどうしても答えなければならない状況に追い込まれた時には、平然とした顔で「貴闘力です」と応えていた私。当然、コンサートに行った経験も少なく、過去2回だけ行ったのは、渡辺美里とたま(しかも父の同伴で)という不思議な組み合せだったりします。
ライブは19時30分から。オールスタンディングの会場で、整理番号順に入場というシステム。私たちは300番台だったので、わりと良いポジションを確保できました。といってもステージかぶりつきではなくて、少し離れた場所なのですが、すぐ前にバーと段差があり観やすいのです。…と書いてはみたものの、行ったことがない人には、イメージしづらいと思いますが。
もっとキワモノ系の人が多いかと思っていたのですが、意外にもごく普通の主婦っぽい方ばかりで、しかも年齢層が結構高めだったりして。それでもいざライブが始まると、皆ノリノリで腕を振り上げていました。「お母さんくらいの歳の差だよなぁ」という感じの方が一人で来ていて、少し遠慮がちながらも腕を振っている様が、すっごく可愛らしく見えたりして。ミュージシャンと自分を物理的に隔てるモノが何もない特別な空間の中で、日頃内に秘めている一途な愛情を、全力で注ぎ込もうとする人たちの情熱が、会場内にほとばしっていました。
もちろん、ライブ自体も楽しかったですよ。バックバンドの演奏技術もさることながら、元々「唄を聴かせる」ことに定評のある方なので、かなり迫力のあるステージでした。「今はもう、ただ唄うことが好きなだけの男です」という台詞が印象的。
「大丈夫?ひかなかった?!」と誘っていただいた職場の方からは心配されてしまったのですが、なんのなんの、結構楽しませていただきましたよ。意外と順応性が高いのかな、私。