コミックスの「原作」化

子供のころからわりと漫画を愛好しています(「マニア」っていうほどではないですが)。出てくる時にかなり売っぱらっちゃったけど、実家には今もたくさん、せこせこと集めたコミックスが残っていたりします。妹に譲っちゃったのも結構ある。そもそも、小学生から中学生くらいまでの私の金銭感覚は、「漫画何冊買えるか?」でした。うーん、懐かしい。あのころは、1冊360円だったけれど、今では、いつの間にか消費税もついてしまって、400円以上ですよ。

今日、購入したのは、電車の中吊り等でも、大プッシュされているコレ↓

Nana (12) (りぼんマスコットコミックス―クッキー)

Nana (12) (りぼんマスコットコミックス―クッキー)

この人の漫画は、小学生時代に『りぼん』を買っていた時から見ています。3人姉妹の中で、特に次女が大好きだった作家さんで、昔の作品の愛蔵版を購入するほど。大分作風が変わったけれど、継続的にいい作品を出すことができるのは、結局実力があるからなんでしょうね。
巻末のおまけ部分を見ていて、びっくり。あまりにも人気があるので「実写映画化」するのは知っていたけれど、トリビュートアルバムCDが出されたり、ゲーム化されたり。「メディアミックス化が進んでいる」と作者自身も書いていましたが、各業界からめちゃくちゃ相乗りされていますな。
でも、よく考えてみれば、最近オトナ買いしたコレも↓
ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

コレも↓
ツバサ(9) (講談社コミックス)

ツバサ(9) (講談社コミックス)

この春からアニメ化されるんですね。
人気のあるコミックスや小説をそのままアニメ化・ドラマ化するのが最近の王道なのでしょうね。制作側としては、脚本や設定を一から練る必要がないし、原作のファン層の視聴が見込めるし、スポンサーもつき易そう。それに原作を出している出版社側としても、アニメ化・ドラマ化というのは、「ハク」がつくし、書店での扱いも良くなって、一気に売り上げを伸ばすことができるのでしょうね。持ちつ持たれつといおうか、相乗効果といおうか。
でもやっぱり、「ちょっと安易すぎない?」とも思います。OVAとかはあるけれど、ことテレビ作品の中では、一から作品を創りあげる機会がどんどん失われていて、それは確実に何かを衰退させているのでは、と思ってみたり。

「酒飲み日記」かと思ってみれば、たまにはこんなことも書いてみました。