最近の大学事情

本日の晩飯(関係なし)

決算作業に、やっと終りが見えてきて、ホッと一息。
でもこれから、卒業式やら、入学式やら、新年度のガイダンスやら、大学事務が最も慌しい時期に突入するので、あまりのんびりとはしていられません。

昼ごはんの時に、何気なく大学の広報誌に目を通していたら、私の学部生時代(6〜9年前)とは、かなり環境が異なっていることに今さらながら気づかされました。
まず、新築の校舎がたくさん建っているということ。たぶん、同級生が見たら、びっくりすると思う。確かにあったはずのボロ校舎がなくなり、跡地には新築ピカピカの高層研究棟が建っていたりする。さらに、今や「全館冷房」は当たり前。「おれの学費で建てやがったんだな…」と切ない気分になれることうけ合いです。
もちろん、ハード面ばかりではないです。学生が入学と同時にメールアドレスを与えられて、校内のPCを自由に利用できるのは当たり前としても、ID・パスワードで各自ログインできるポータルサイトがあって、そこで大学からの告知や休講掲示を確認できたり、書きかけの文書をサーバーの個人フォルダに保存できたり、WEBメールが利用できたり、個人用あるいはゼミ単位でHPを作成できたり、かなーりいろいろなことができるようになっているのです。すごい時代になってきてますよ!最近は出席チェックも、学生証をバーコード(?)読み取りするらしいですし。つまり、代返は効かないんですよ!
教員と学生のコミュニケーションも、ネットを媒介にすることが増えてきているようです。「オンデマンド授業」なんてのもあるし、配布資料や参考文献を専用のHPから見ることができたり、小テストが受けられたり、レポートを送信して、さらに教員がチェックを付けてから返却できたり。


…ただし、こう書いてはみましたが、ハイテク化をバリバリ受容しているのは、まだごく一部だと思います。なんてったって、まず教員(一部職員も?)が時代についていけてないですから。いまだにメールすら利用できないアナログ派も少数ながらいらっしゃいます。
こうした授業形態が完全に浸透するまで、あと10年くらいはかかるのではないかな、というのが私の実感。それに、なんでもかんでも変わってしまうのは、寂しい気がします。せまい本だらけの研究室で、先生に直接研究指導を受けないことには、やっぱり「大学」っていう感じがしませんよ。

ま、とにかく。
大学を卒業してから、がむしゃらに、後ろを振り返ることなく数年過ごしてこられた方には、是非母校のHPをご覧になることをお薦めいたします。入試広報を中心に、どの大学もHP作成には力を入れているはずですから。学内でずっと過ごしてきた私でさえ驚くくらいなので、きっと、あまりもの変わりようにびっくりするはず。