一番の幸せ

自分ごほうび

近所に、夫婦ともにお気に入りの素敵な飲み屋さんがあります。行くのは、なぜか決まって平日の夜。調理場を取り囲むカウンターのみ15席ほどの小さなお店ですが、大抵、常連さんや、会社帰りのサラリーマンの皆さんで賑わっています。20代後半の私たち夫婦は、年齢層が最も低いのですが、なぜかなじめてしまう暖かい雰囲気。

この店のいいところは、まず飲み物が全て350円のところ。マスターお薦めの多摩の地酒も、生ビールも、焼酎各種銘柄(私は飲めないのですが)も。特に、日本酒は「利き酒セット」があって、どれでも3種類選んで500円!今日は「マスターのお薦めで」と頼んでみたのですが、奥から蔵出し限定ものを出してくれました。うふふ。
あと、食べ物も400円〜600円くらいの価格帯で、すこぶる安くて美味い。「さあ食ってくれ!」という傲慢なこだわり味自慢系のお店ではなく、和洋中こだわりなく取り入れて、気軽に美味しい酒と一緒に味わえるように考えられていて、本当に良い塩梅です。
あと関係ないことかもしれませんが、小さい店なのに、清潔に整えられた「女性用トイレ」が別にあるのも私としては嬉しい。飲むとトイレに頻繁に行きたくなるものですが、小をしているオッチャンとかち合ってしまったりすると、ちょっと、いやかなり興ざめするものです。
客が酒と料理を楽しみ、店内でくつろいでいる姿を、マスターはいつも嬉しそうに眺めています。「心から楽しんでお店をやっているんだな」ってすごく伝わってくる。こういうお店って、実はありそうでないんですよね。どうかこのままでいてほしい。


よく「飲んでいるときが一番幸せそう」と指摘されてしまう私。それだけに、こんなお店の帰り道はすこぶる上機嫌。三鷹ロンロンのアンテノールで、ふとデザートに目がとまってしまいました。結局、オットに目で訴えかけて、買ってもらいました。証拠写真をごらんあれ。アップルパイとチーズケーキでございます。