井の頭弁財天散策

黒門

すっかり日課となったお散歩。先日こんな本を買ってしまいました。
『井の頭公園 まるごとガイドブック』 <吉祥寺JP>
「周辺のカフェや雑貨屋ばかりをとりあげたよくあるタイプかな」と思っていたら、そうではなく、かなり細かい点までフォローされていて、とても充実した内容でした。子供の頃から通っている公園だけれど、知らないことがこんなにもあるものかと。思わず購入。
その中で特に「ほうほう」と思ったのが、池に浮かんでいる井の頭弁財天へ通じる江戸時代の「参道」が残っているということ。ガイドブックによると、

  • 昔は林に囲まれていたが今は一見何の変哲もない住宅街の道になっている
  • 黒い木造の「黒門」と石の道標が残っている

と書かれていました。暇だし、早速歩きに行ってみることに。迷わないように、地図をしっかり頭にたたきこんで、ジブリ裏から第二公園を抜けるルートを選択しました。
ほどなくして「黒門」出現。本当に住宅街のど真ん中に。そこから続く旧参道は、ちょっぴり道路幅も広めで、確かに言われてみるとそれっぽく見えます。100メートルほど歩くと、大盛寺に突き当たり、そのちょっと手前にある、朱塗りの手すりがある急な階段を下ると、目の前には弁天堂が。

物心付いた時からあり、あまり深く考えることなく見過ごしてきていましたが、ご本尊の弁財天は、本来ヒンズー教の水の神様で、芸術や学問を司るとも言われているそうな。転じて、日本では「豊穣の神様」としても祀られているそうです。さらに本尊(←8本の手にいろいろな武器を持っているらしい)の開帳は12年に一度、巳年の4月とのこと。へー、知らなかったっす。確かにここは神田川の水源だったし、水の神様っていうのはぴったりです。「女性の神様なので、カップルに嫌がらせをすることがあるらしい」なんてくだらない認識しかなかった自分が恥ずかしいですわ。
さらに、お堂の裏には銭洗い弁天もあり、お金を洗うこともできるそうな。

思いがけず、充実したお散歩ができました。せっかく歩いて来ることができるので、これからも色々なところに注目しつつ、散策を楽しみたいものです。井の頭公園がますます大好きになりました。