ベッティーニ先生の雄姿

アルカンシェルとコーラ

ジロ・デ・ロンバルディア。すったもんだがありつつも、06年のプロ・ツールもこれで終わり。例によって、わりと前に開催されたレースなのですが、ようやく録画視聴しました。
先日晴れて世界チャンピオンとなったベッティーニ先生(我が家では最近は「ベッツさん」とも呼ばれている)。コーラを飲む姿もキュートです。ただ、ユニフォームが世界チャンプの証としてアルカンシェルになっているのは当然としても、ヘルメットがすごいことになっています。よく見るとオリンピック金メダリストということで金色、世界チャンプということで虹色、さらにイタリアチャンピオンとしてイタリア国旗カラーが混在。世界でただ一つ、この方だけが身に付けられるスペシャル・ヘルメットです。ラテン人気質というか、とにかく華のある選手で見ていて飽きない方ですわ。
しかし、このレース。ご家族に不幸があったばかりで、本人としては様々な思いが混在していたのでしょう、鬼気迫るというのはまさにこのこととばかり、ものすごい追い上げっぷりでした。
ボーヘルト、レベッリン、ディルーカら名だたる1DAYレース巧者たちを登りで置いてけぼりにし、さらに追いすがるヴェーグマンを振り切り、コースを熟知した者ならではのギリギリのライン取りで単独ゴール。いやー、すごいものを見ました・・・。
ゴール直後の表情は、顔をしかめて泣き出さんばかり。心理的な重圧の中でつかんだこの勝利、きっとお兄様に捧げたのでしょう、空をビシッと指差すパフォーマンスが印象的でした。