フランソワ・ポンポン

再び白熊くん

職場の方から「フランス旅行の写真見せて〜」と言われたので、アルバムを持っていったところ、「姉妹・母親それぞれ似ていない」「三女(19歳)より次女(25歳)の方が年下に見える」などのご意見と共に、「これ何?」と評判だったのが、オルセー美術館の白くまくん(写真参照)。うむうむ、やっぱり気になりますよね。足がいいんですよ、これは(なぜか得意げ)。
何しろ、駆け足で鑑賞していたので、実際に撮影した私も、どういう作品なのか、実は知らないのです。胸をはって言うこっちゃいないですが。「ミュージアムショップにレプリカ模型が置かれているくらいだから、有名な作品に違いない!」と思って調べてみたら、やっぱりインターネットは凄いですね。あっという間に判明しました。
フランソワ・ポンポンの作品で、タイトルはずばり「白熊」。1922年、67歳の時の作品だそうですよ!関東大震災の1年前。この時代にこんな斬新なデザインの作品を発表したのですね。前日のルーブル以来、人体モチーフの彫刻名作品をたっぷり・どっぷり見てきた目には、とてつもなく新鮮なものに映ったのです。ましてや当時の方々の驚きはいかばかりか。
事前に「西洋美術史」などを読んで、付け焼刃の勉強はしていったのですが、こんな有名彫刻作品のことすら知らなかったという、誠に恥ずかしい後日談でございます。