パリ④

菜の花畑

この日は早朝6:00出発。こんなに早起きしてどこに行くかというと、旅行会社に「モン・サン・ミッシェル日帰りツアー」を申し込んでいたのです。個人行動を好むメンバーの性質から言って、「じゃあ、20分後に集合です!」という団体ツアーは、本来苦手とするところなのですが、モン・サン・ミッシェルはわりと厄介な場所にあるので、個人で行くのは大変なのだそうです。ということで、どうしてもモン・サン・ミッシェルに行きたい次女によって、事前にツアーが申し込まれていたのでした。地下鉄を乗り継ぎ、指定された集合場所に到着すると、早朝のパリの街にどこからともなく日本人がゾロゾロと現れます。大人気のツアーらしく、個人で参加する人も結構いたし、大型バス2台に分乗して向かうことになりました。
パリ市内から高速にのって、フランスの田舎道を北西に進み、途中「フランス政府が認定している141ある美しい村」のうちのひとつという、ブヴロン村へ立ち寄る。

確かに素朴で素敵な村でした。伝統的なノルマンディー建築で作られた古い木造の建物が良い感じです。若干、観光地化されつつも、趣味よくまとめられていて、あまりいやらしさがない所が素晴らしい。小雨が降っていたのですが、かえってしっとりとした風情を増していました。
そしてさらにバスに乗り、ついに目的地モン・サン・ミッシェルへ到着。沼地というか海というか、周りはほとんど何もない所に、ぽっかりと僧院が聳え立っています。イメージどおりというか、イメージ以上のこの景色。「近づきすぎると良く分らなくなるから」ということで、この辺で写真を撮るのが良いらしい。

夏のピーク時はもっとすごい人混みになるそうですが、僧院へ抜ける細い道(敵の進入防止のため)は様々な国から訪れた観光客で、ぎっしり。


沿道には土産物屋やら、レストランやら、ホテルやらがたくさんあって、わりと賑やかな雰囲気です。ただし、階段を上った先にある僧院の中はひんやりとしていて、やはり自然と背筋が伸びてしまうような、そんな気にさせられます。

ただし「あー、鬼武者3とおんなじだ」と思ってしまう私は、やはり情けなさ満点の俗人でした。ははは(乾いた笑いで剣を振るいながら)。

僧院見学の後は、土産物屋付近にあるカフェで、ハム&チーズ入りのガレット(蕎麦粉で作ったクレープ)を注文。ブルターニュ地方名物のシードル(発泡りんご酒)も忘れずに。「巨大オムレツ」がここの名物らしいのですが、コチラの方が美味しそうだったのです。う〜ん、香ばしくて美味しいっす!!幸せ。
この後、下の土産物屋で土産のクッキーを買い込み、帰路につく。20:30ころ、バスは雨のパリ市内に到着。なかなか充実のツアーでした。ホテルの近くにあるレストランで、パリ最後の夕食をとりました。