かもめ食堂

先日、メトロのフリーペーパーを見ていたら、とーっても気になる映画の広告がありました。
かもめ食堂」(http://www.kamome-movie.com/
出演は、小林聡美さん(サチエ)、片桐はいりさん(ミドリ)、もたいまさこさん(マサコ)。監督は荻上直子さん、原作は群ようこさんです。
「『やっぱり猫が好き』だ!」とお思いの方が多いかもしれません(室井さんはいませんが)、しかし私にとっては、このメンバーを見ると「あー、『すいか』だ!」となってしまうのです。
2003年夏にやっていたドラマ「すいか」については、何度かここで書いてきましたが、今回主要キャストの3人が3人とも出演しているのです。小林聡美さんは、主人公の平凡な信金OL「基子」役。片桐さんは、横領犯人役の小泉今日子を追いかけるちょっとコミカルな女刑事役。そして、もたいさんは、下宿の皆が集うアングラバー「泥船」のママ役(「帰って頂戴」が決め台詞)でした。
「すいか」は、滅多にドラマを観ない私が、DVDボックスまで購入してしまう(しかも自分の誕生日プレゼントの代わりとして)ほど、大好きだったドラマなのです。こりゃー、この映画、観ないわけにはいきませんな。
そして映画を観る前の予習として、早速購入↓

かもめ食堂

かもめ食堂

映画原作用の書き下ろしらしい。実際に演じる役者さんのイメージにぴったり。群さんの作品を読むのは初めてですが、ほのぼのとした味わいが、いいですね。「かもめ食堂」っていう語感も、素朴で好きです。ストーリーは、すごく簡単に言うと、主人公のサチエが突如思い立って、海外で食堂を営む話です。舞台はフィンランド。現地の人びととのささやかな交流や、途中から食堂のスタッフに加わるミドリとマサコとの馴れ初めなどが、ごくさっぱりとした筆致で綴られています。ややこしい心理描写は極力省いてあり、ライトな味わいが好きな人向け。あと働く女性、しかも海外が舞台なので、まず設定からして女性に人気がありそう。
原作は、本当にあっという間に読めます(私は往復の通勤電車で読みきってしまいました)。さわやかな読後感を味わえます。早く映画が観たいな・・・。