型破りな弁当屋

弁当

今日は、職場でよく利用している宅配弁当屋さんの話です。月ごとに、日替弁当の献立表を届けてくれるのだけれど、これがものすごいインパクトなのです。
例えば、ある日の献立は【若鶏のワイン焼き、南瓜サラダ、餃子(!)、茄子揚げ煮】となっています。他にも【ビーフカレー、ハムフライ、ビーフン、黄金サザエ】の日など、枚挙にいとまがありません。幅広いレパートリーは利用者にとって嬉しいものではありますが、ハテ?と首を傾げたくなるような、気まま感たっぷりの取り合わせがちらほらと。
実際、「ハッシュドビーフとたこ焼き+その他」という何とも形容しがたい献立の日がありまして、興味を抑えきれずに注文してみたら、ハッシュドビーフではなく、カレーが入っていたというビックリな実話もあります。まさに「弁当箱のふたを開けてみるまで何が出てくるのか分からない」という、スリル感がここの弁当屋の醍醐味ともいえます。
そしてさらに、この献立表。何がすごいって、ひらがなとカタカナの使い方に、ギョッとするような独特のセンスがあるのです。今月だけでも【ナーゲット】【スパゲテー】【イカステキー】【キャベッフライ】【肉じが芋】【シューウマイ】【コンニヤク】などの素晴らしい造語(?)の数々が生まれています。これを計算でやっているのだったら、相当のやり手といえましょう。
そんなわけで、毎月届く献立表に突っ込みを入れるのをひたすら楽しみに待っているファンも発生するなど、なかなか味わい深い、一筋縄ではいかない弁当屋さんなのです。
ちなみに、今日の献立は【塩鮭焼き、つみれ煮、印元肉炒め、ピーナツ味噌】でした。蓋を開けてみると、印元肉炒め?とやらはインゲンの天ぷらに、ピーナツ味噌は味噌こんにゃくになっておりましたとさ。